2012年2月1日水曜日

やりたいこと、必要なこと

今回の記事は井端が担当します。


少し堅い話題ですが、
最近、組織の中でどうあるべきなのか、
ということについて考える機会が多かったので、共有します。


今インターンを初めてかれこれ11ヶ月が経とうとしていて、
インターンを始めた時とは少し心の持ち様が変わってきたことを
感じています。

それは、「やりたいこと」と「必要なこと」の違いを
少しですがわかるようになって来た、ということです。


インターンを始めたばかりの頃は、
焦点は完全に自分自身にあったように思います。

「僕はどうやったらこれをできるのか」
「僕はどうやったらこれを早く終わらせられるのか」
「僕は何をすべきなのか」
「僕はどんな問題を抱えているのか」

そして、心のどこかで、
「これは結果的に組織全体のためにもなるだろう」
と、考えていました。

つまり、考える順序として、
「個人 → 社会(組織)」
という順序だったということです。



しかし最近、これはかなり独りよがりな妄想なんじゃないか
と思うようになりました。

きっかけは、僕が頻繁に読んでいる山本敏晴さんのブログのとあるエントリーです。
(すみません、どのエントリーかはわかりませんでした。。。)

このブログでは、主に国際的な問題や、国際協力の実態などに
関する話題が取り上げられています。
山本さんは、国境なき医師団の理事をしていた方で、現場を
現実をわかりやすく説明してくれます。

僕が読んだそのエントリーの中で言われていたのは、
だいたい以下のようなことです。

「国際協力がしたい、国連で働きたい、という若者のほとんどは、
実は、『国際協力』を通して自分に箔をつけようとしていたり、
単純に自分の専攻研究の延長上に考えていたり、自分で勝手に分野を
特定してそれ以外は無関心、というような人が多い。

しかし、本当の意味での国際協力、というのは、

いかに自分が興味・関心の無い分野でも、それを必要とする人が
いるのであれば、全力でそれを習得・訓練し、その人や社会に
還元して行く、そのようなプロセスであり、このような態度を
持ち続けて、世界をよくしようとすること。 」

少し僕の勝手な解釈が入っている箇所もありますが、
7割くらいは合っているかと思います。

ここで書かれていることは、何も国連や国際NGO・NPOに
限ったことではないと思います。


そこで自分の働き方を考えて、心にグサリと来ました。

僕がそれまでやっていたのは、
「組織にとって本当に必要なこと」なのか、
単純に僕が「やりたかった」ことなのか。


おそらく、後者であることが多かったように思います。
結果的にこれが組織の利害と一致する場合には特に問題は
無いように思います。

しかし、時間が立ち、社会が変化し、組織が変化するにつれて
必ずこの問題は目に見えるようになります。

そこで、「やりたいこと」ではなく、「必要なこと」に
心底注力できるのかどうか、これが組織としての最終的な
パフォーマンスにつながるんじゃないかと思います。

以前の「プロフェッショナル」で、
Googleの及川さんを特集していました。

その中で及川さんから出たフレーズに、

「世界を変えるのは、チーム力」

というものがありました。
プログラマーとして非常に高い能力を持つ及川さんが、
これを言うんですね。。。きっとそうなんだと思います。

チーム力という言葉には色々な思いが込められているかと思いますが
その中に僕が見出すのは、
「『組織として必要なこと』にどれだけ注力できるのか」
ということかなと思います。


組織としての成長・発展の先に、結果的に自分の成長が付いてくる。

「チーム  → 個人」

それが、社会・組織・チームの中での、成長意欲ある個人のあり方
なのかなと、最近は思うようになりました。


今回は以上です。

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